「そろそろ配信しないと。でも、何を送ればいいか浮かばない」。公式LINEを続けているお店から、いちばんよく聞くお悩みです。
公式LINEは、一度来てくれたお客様に「思い出してもらうきっかけ」を自然に作ることができる強力なツールです。メールと違って、お客様がふだんから開いているLINEに届くため、読まれやすいのも強みです。だからこそ、ネタ切れで配信が止まってしまうのは、もったいないことです。
ネタ出しに生成AIを使うコツは、「考えて」と丸投げしないことです。
目次
この記事でわかること
- ざっくり聞いた場合と、材料を渡した場合の違い
- AIに渡す3つの材料
- そのまま使える「ネタ出し」の頼み方
- 材料が書けないときのAIへの頼み方
- AIに任せず、お店の人が決めること
ざっくり聞いた場合と、材料を渡した場合
パン屋さんの配信ネタを、AIに2通りの頼み方で考えてもらいました。2026年10月時点で、生成AI(Claude)で実際に試した結果です。使うAIや日によって、返ってくる答えは少しずつ変わります。
ざっくり聞いた場合
頼んだ一文:「お店のLINE配信のネタを5つ考えて」
1. 季節限定の新商品・新メニューのご紹介
2. 友だち限定クーポンのプレゼント
3. 人気商品ランキング
4. スタッフ紹介・お店の裏側
5. 期間限定セール・キャンペーンのお知らせ
どれも間違いではありません。
でも、どのお店にも当てはまるネタばかりです。しかも5つのうち2つがクーポンやセールで、このまま送ると値引きの多いアカウントになってしまいます。
材料を渡した場合
頼んだ内容:あとで紹介する「ネタ出しの頼み方」に、次のように書き込みました。
- このお店:宮崎県高鍋町の小さなパン屋
- お客様によく聞かれること:焼きたては何時に並ぶか
- お客様が迷っていること:食パンを何枚切りにするか
- この時期のお客様の様子:運動会や行楽のお弁当用に買う方が増える
- 送りたくないもの:値引きやクーポンだけの配信
1. 焼きたて時間のご案内:食パンとおかずパンが何時に並ぶかをお知らせ
2. 「何枚切りにする?」:トースト、サンドイッチ、フレンチトーストなど、食べ方ごとのおすすめの厚さ
3. 運動会のお弁当に:前の日に買っても、おいしく食べられるパンの選び方
4. 行楽の朝に:早く出かける日のための、前日予約・取り置きのご案内
5. 「お弁当に入れるなら、どのパン?」:お客様に答えてもらう問いかけの1通
同じAIでも、ここまで変わります。
お客様の顔が浮かぶネタになり、そのまま配信文に進めそうです。
⚠️ 材料を渡した場合でも、4つ目の「取り置き」のように、頼んでいない中身をAIが足すことがあります。取り置きをしていないお店なら、そのネタは使えません。AIの答えは、送る前に必ず自分の目で確かめてください。
AIに渡す3つの材料

オーフレックスでも、クライアントさんから一番よく聞くのが「LINEで何を送ればいいか分からない」というお悩みです。でもお話をうかがうと、送れることはたくさん出てきます。毎日のことなので、ネタに見えていないだけなのです。
AIは、あなたのお店のお客様を知りません。だからこそ、ネタのもとになる材料はこちらから渡します。材料は、お客様の側にあります。
次の3つを書き出してみてください。
お客様によく聞かれること
電話や店頭で何度も聞かれる質問は、ほかのお客様も知りたいことです。答えを配信すれば、それだけで役に立つ1通になります。
お客様が迷っていること
商品の選び方や使い方など、お客様が決めかねていることです。お店の人にとっては当たり前でも、お客様にはうれしい情報です。
この時期のお客様の様子
季節や行事で、お客様の暮らしは変わります。運動会、帰省、年末の大掃除など、今のお客様が何をしているかを書きます。
この3つの考え方は、お店の配信ネタ30選でもくわしく紹介しています。
そのまま使える「ネタ出し」の頼み方
3つの材料を、穴埋めの形にしました。
下の枠をコピーして、「:」のあとを自分のお店の内容で埋めてください。書き方は、先ほどのパン屋さんの例を参考にしてください。
埋めたら、そのままAIに貼り付けて送ります。
LINE公式アカウントで送る配信のネタを5つ考えてください。 ・このお店: ・お客様によく聞かれること: ・お客様が迷っていること: ・この時期のお客様の様子: ・送りたくないもの:
「送りたくないもの」は空欄でもかまいません。
ただ、書かないとAIは値引きのネタを出しがちです。クーポンばかりでは、お客様は「安いときだけ行こう」と考えるようになります。
ネタが決まって配信文を頼むときは、AIに配信文の下書きを頼む方法で紹介した4つの要素を使ってください。
⚠️ お客様のお名前や電話番号など、個人の情報はAIに貼り付けないでください。「よく聞かれる質問」のように、誰か分からない書き方で十分伝わります。
材料が書けないときはAIに質問してもらう

3つの材料を書き出そうとしても、手が止まることがあります。そんなときは、AIに聞き役になってもらいます。
頼んだ一文:「私は小さなパン屋です。LINEの配信ネタを見つけたいので、私に質問を5つしてください。1つずつ聞いてください」
わかりました。1つずつお聞きしますね。
1つ目の質問です。最近、お客様からいちばんよく聞かれたことは何ですか?
「これ、何が入っているの?」のような、ちょっとした質問でもかまいません。
質問に答えるうちに、当たり前だと思っていたことが、ネタとして見えてきます。
AIとの会話は、往復でかまいません。
答えに「もっと短く」「別の案も」と返しながら進めてください。
どのネタを送るかは、お店の人が決める
AIは、ネタの候補を出すのは得意です。でも、どのネタがお客様に喜ばれるかを知っているのは、毎日お客様と話しているお店の人です。
AIが出した候補の中から、送る1つを選ぶ。
その判断は、AIには肩代わりできません。迷ったら、「この話を店頭でお客様にしたら、喜んでもらえるか」で選んでみてください。
💡 公式LINEは、SNSと違って認知の拡大は得意ではありません。そのかわり、リピーター獲得やファンづくりに強みを発揮します。だからこそ、目の前のお客様を思い浮かべて選んだネタが、いちばん届きます。
次に読みたい記事常連さんにこそLINEを|「また来てくれる人」に届ける感謝の例文つき
まとめ
- 「ネタを考えて」だけでは、どのお店にもあるネタが返る
- 材料は、お客様の側にある
- よく聞かれること・迷っていること・この時期の様子を渡す
- 書き出せないときは、AIに質問してもらう
- どのネタを送るかは、お店の人が決める
まずは、最近お客様によく聞かれたことを1つだけ書き出してみてください。それが、次の配信のネタになります。
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