「ポイントカード、お持ちですか?」「あ……家に忘れました」。レジでのこのやり取り、お店側もお客様も、少しだけ残念な気持ちになります。せっかく来てくださったのに、次につながる一押しができないまま終わってしまう。
でも、これはお客様のうっかりが原因ではありません。オーフレックスがクライアントさんとお話ししていても、リピートが増えない悩みの多くは、サービスの質ではなくお客様との接点が「一度きり」で止まっていることにあります。ショップカードは、その接点をスマホの中に置いておける機能です。
目次
この記事でわかること
- LINEショップカードでできること(紙のポイントカードとの違い)
- ショップカードの作り方と、押さえておきたい設定項目
- 「貯めたくなる」特典設計の3つのコツ
- 店頭でポイントを渡すときの運用のひと工夫
- よくあるつまずきと、その対処法
LINEショップカードとは? スマホの中に置けるポイントカード
ショップカードは、LINE公式アカウントの中にお店のポイントカードを作れる機能です。お客様は専用のアプリを入れる必要がなく、いつも使っているLINEのトーク画面からカードを開けます。ポイントは、お店が用意したQRコードを読み取ってもらうことでたまります。
紙のカードと比べると、違いはこんなところです。
| 紙のポイントカード | LINEショップカード | |
|---|---|---|
| 持ち歩き | 財布に入れて持参が必要 | スマホの中にあるので忘れない |
| 作成・印刷 | デザインと印刷の費用がかかる | 管理画面で作成。印刷費ゼロ |
| 紛失したとき | それまでのポイントが消える | LINEに残っているので引き継がれる |
| 状況の把握 | お店側では分からない | 発行数やたまり具合を数字で確認できる |
| 内容の変更 | 刷り直しが必要 | 管理画面からいつでも見直せる |
紙のカードが悪いわけではありません。ただ「忘れた」「なくした」で機会を逃すことが多いなら、スマホの中に置くほうが、お互いに続けやすくなります。
ショップカードの作り方(基本の手順)
パソコンの管理画面(LINE Official Account Manager)でもスマホの管理アプリでも作れます。

- メニューから「ショップカード」を開き、作成を押す
- カード名を決める:トークやカード上に表示される名前です。最大20文字まで入れられます
- ゴールとなるポイント数を決める:何ポイントで特典かの設定です
- 特典を設定する:ゴールしたときの特典に加えて、途中の特定ポイントで渡す「ゴール前特典」も用意できます
- デザインと有効期限を選ぶ:背景画像はJPG・JPEG・PNG形式、3MB以下、推奨サイズ1920px×960px。ポイントのスタンプデザインも選べます
- 保存して公開し、ポイント付与用のQRコードを発行する:印刷して店頭に置く方法と、スタッフのスマホに表示して読み取ってもらう方法があります
⚠️ ここに挙げた仕様は2026年8月時点のものです。設定項目や上限は変わることがあるので、実際に作る前にLINEヤフーの公式マニュアルで最新の内容をご確認ください。
💡 作ったあとは、リッチメニューにショップカードへのリンクを置いておくのがおすすめです。トーク画面を開けばすぐカードにたどり着けるので、「どこにあるか分からない」を防げます。
「貯めたくなる」特典設計の3つのコツ
① ゴールは、少し頑張れば届く場所に
いちばんもったいないのは、ゴールが遠すぎて途中であきらめられることです。まずはお客様がふだんの来店ペースで数か月以内に届く数を目安にしてみてください。ゴールしたときの達成感が、次のカードにもつながります。
② 途中にも小さなごほうびを置く
ゴールだけだと、途中で気持ちが切れてしまいます。そこで役に立つのが「ゴール前特典」です。LINEヤフーの公式コラムで紹介されている飲食店の事例でも、ゴールまでを最大20ポイントに設定したうえで、5ポイントごとに特典を用意しています。小さな区切りがあるだけで、「もう少しで何かもらえる」という楽しさが続きます。
③ 特典は「次の来店」につながるものに
特典は割引でもプレゼントでもかまいません。基準をひとつだけ持つとしたら、受け取ったお客様が、また来たいと思えるかです。値引きは分かりやすい一方で、続けすぎると「安いときだけ行くお店」という印象になりがちです。ドリンク1杯、次回使える小さなおまけ——お店らしさが伝わるものが記憶に残ります。
店頭でポイントを渡すときのひと工夫
ショップカードは、レジでのひと言とセットで初めて回りはじめます。おすすめは、お願いの前にお得を伝える順番です。「LINE登録をお願いします」ではなく、「ご登録いただくと、今日からポイントがたまります」と伝える。お客様が知りたいのは「登録すると、私に何かいいことがあるのか」です。その答えを先に出すと、声かけが楽になります。同じ内容をレジ横の小さなPOPにしておけば、忙しい時間帯でも案内が回ります。
なお、同じ日に同じお客様へ重ねて付与できないようにする設定があり、初期状態では有効です(0:00にリセット)。1日に2回来店されるお店では実態と合わないこともあるので、運用に合わせて確認しておきましょう。
よくあるつまずきと対処法
- カードの存在に気づいてもらえない:あいさつメッセージでカードを案内し、リッチメニューにも導線を置きます。作っただけでは、お客様は気づけません
- スタッフで案内がバラバラ:声かけの文言と読み取り手順を1枚の紙にまとめ、レジ裏に貼るとそろいます
- カードを作りすぎて管理しきれない:管理アプリでは公開中と下書きを合わせて最大10種類まで作れますが、まずは1枚をていねいに育てるほうが結果につながります
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まとめ
LINEショップカードは、「忘れた」「なくした」で途切れていたお客様との接点を、スマホの中でつなぎ直してくれる機能です。作るときのポイントは3つ。少し頑張れば届くゴール、途中の小さなごほうび、次の来店につながる特典。そして、レジでのひと言までをセットで考えることです。
ポイントがたまっていく過程は、お客様とお店が積み重ねてきた時間そのものです。まずは1枚、お店に合ったカードを作ってみてください。
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