季節のあいさつやお知らせに、画像を1枚添えたい。でも、ちょうどいい写真が手元にない。そんなときに頼りになるのが、画像を作れる生成AIです。
公式LINEは、一度来てくれたお客様に「思い出してもらうきっかけ」を自然に作ることができる強力なツールです。メールと違って、お客様がふだんから開いているLINEに届くため、読まれやすいのも強みです。画像が1枚あると、トークを開いた瞬間に目に留まりやすくなります。
ただし、AIの画像には、画像ならではの注意点があります。この記事では、頼み方の例とあわせて、商用利用と著作権で気をつけたい3つのことを紹介します。
目次
この記事でわかること
- ざっくり頼んだ場合と、材料を渡した場合の違い
- そのまま使える画像の頼み方
- 日付やロゴをAIに描かせない理由
- 商用利用と著作権で気をつける3つのこと
- AIの画像と、本物の写真の使い分け
ざっくり頼んだ場合と、材料を渡した場合
ざっくり頼んだ場合
頼んだ一文:「パン屋のLINE配信に使う、秋の画像を作って」
これだけだと、AIが手がかりにできるのは「パン屋」と「秋」だけです。どのパン屋さんにも使えそうな画像になりやすく、商品のパンが描かれれば、お店の実物と違って見えることもあります。
材料を渡した場合
あとで紹介する「画像の頼み方」に、次のように書き込みました。
秋の季節のあいさつに添える画像です。
- このお店:宮崎県高鍋町の小さなパン屋
- 何を描くか:木の窓辺に、色づいた落ち葉と、湯気の立つコーヒーカップ
- 雰囲気・色:あたたかく落ち着いた、茶色とオレンジ
- 画像に入れる文字:朝晩、涼しくなりましたね
- 入れたくないもの:パン、値段や日付、人の顔、ロゴ

2026年10月時点で、ChatGPTを作っているOpenAIの画像生成AI(gpt-image-2)に、この内容をそのまま渡して作った画像です。
使うAIや日によって、仕上がりは毎回変わります。
季節の雰囲気と、配信で伝えたい一言がそろいました。
そのまま使える画像の頼み方
5つの材料を、穴埋めの形にしました。
下の枠をコピーして、「:」のあとを自分のお店の内容で埋めてください。埋めたら、ChatGPTやGeminiなど、画像を作れるAIに貼り付けて送ります。
LINE公式アカウントで配信する画像を作ってください。 ・このお店: ・何を描くか: ・雰囲気・色: ・画像に入れる文字: ・入れたくないもの:
「入れたくないもの」は、書いておくと仕上がりが安定します。書かないと、頼んでいない文字や小物が入ることがあります。
思いどおりでなければ、「文字をもっと大きく」と返して作り直してもらいましょう。AIとの会話は、往復でかまいません。
ただし画像は、1か所だけ直したくても、全体が描き直されがちです。気に入った画像は、その場で保存しておきましょう。
配信文は、AIに配信文の下書きを頼む方法の4つの要素で頼めます。
日付やロゴはAIに描かせない
このブログの図解も、実は画像を作れる生成AIで作っています。毎回確かめているのは、日本語の文字が崩れていないか、頼んでいない飾りが入っていないかです。
AIの画像は、長い文章や細かい数字が苦手です。数字が1文字崩れただけでも、お客様に間違った日付を伝えてしまいます。
お店のロゴも同じです。AIはあなたのお店のロゴを知りません。「ロゴを入れて」と頼むと、それらしい別のマークを描いてしまいます。
そこでおすすめなのが、役割を分けることです。AIには背景だけを作ってもらい、日付やロゴはあとから自分で重ねます。
Canvaなどの画像を編集できるアプリなら、スマホでもできます。
⚠️ 画像の文字も、送る前に必ず一字ずつ読んでください。スマホでの見え方は、送信前のチェックリストのテスト配信で確かめられます。
商用利用と著作権で気をつける3つのこと

お店の配信に使う画像は、売上につながる「商用」の利用です。AIで作った画像でも、使い方によっては問題になることがあります。
利用規約で商用利用を確かめる
商用利用を認めているか、どんな条件があるかは、AIのサービスごとに違います。無料の範囲と有料のプランで条件が分かれるサービスもあります。
使う前に、利用規約の「商用利用」や「生成物の権利」の項目を確かめてください。
既存の作品に似せない
文化庁の「AIと著作権に関する考え方について」(2024年3月公表)では、AIで作った画像でも、既存の作品に似ていて、それをもとに作られたと判断されれば、著作権の侵害になりうると整理されています。
特定のキャラクターや作家の作品に似せるために、名前を入れて頼む。ほかの人のイラストや写真を読み込ませて、「これに似せて」と頼む。どちらも避けましょう。
反対に、自分で撮ったお店の写真を読み込ませて、季節の飾りを足してもらう使い方なら、ほかの人の権利の心配はありません。
他の人の顔や、他社のロゴに似せない
芸能人などの実在の人物や、ほかのお店・会社のロゴに似せた画像は、肖像権や商標など、著作権とは別の問題になることがあります。
一方、自分のお店のロゴや、オーナー自身の顔は、誰の権利も侵しません。スタッフの顔を載せるときは、本人の了承を取ってからにしましょう。
⚠️ 判断に迷う画像は、使わないのがいちばん安全です。くわしくは文化庁の「AIと著作権」のページで確認できます。
AIの画像を使うかどうかは、お店の人が決める
AIは、雰囲気のある画像を作るのは得意です。でも、その画像がお店らしいかどうかを決められるのは、お店の人だけです。
とくに気をつけたいのが、商品と人です。
AIが描いたパンや料理は、お店の実物とは違います。写真のようにリアルな人物も、AIが作った架空の人で、お店の人ではありません。お客様が「画像と違う」と感じれば、せっかくの来店が、がっかりで終わってしまいます。
商品やお店の人は、本物の写真を使いましょう。オーナーやスタッフの顔が見えると、お客様は「あの人のお店だ」と身近に感じてくれます。AIの画像は、季節のあいさつやお知らせの雰囲気づくりに使う。この使い分けがおすすめです。
💡 公式LINEは、SNSと違って認知の拡大は得意ではありません。そのかわり、リピーター獲得やファンづくりに強みを発揮します。来てくれたお客様に届けるからこそ、画像も「いつものお店らしさ」を大切にしてください。
次に読みたい記事常連さんにこそLINEを|「また来てくれる人」に届ける感謝の例文つき
まとめ
- ざっくり頼むと、どのお店にも使えそうな画像になりやすい
- お店・描くもの・雰囲気・文字・入れたくないものを渡す
- 日付やロゴはAIに描かせず、あとから自分で重ねる
- 商用利用は利用規約で確かめ、ほかの人の作品に似せない
- 商品やお店の人は本物の写真、AIの画像は雰囲気づくりに
まずは次の季節のあいさつに、AIの画像を1枚添えてみてください。
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