「今週から新メニューを始めました。ぜひお越しください」——書いてはみたものの、なんだか味気ない。かといって長く書くと、読まずに閉じられてしまいそうな気もする。LINEの配信文は、慣れるまで本当に手が止まります。
ただ、配信文には型があります。型に当てはめて、最後にお店の言葉へ直す。この順番にすると、毎回まっさらな状態から悩まなくてよくなります。この記事では、その型と、そのまま使える業種別の例文をお渡しします。
目次
この記事でわかること
- 配信文が読まれない3つの理由
- どんなお知らせにも使える「3ブロックの型」
- 通知に表示される、最初の1行の作り方
- 長さ・改行・絵文字の目安(2026年9月時点の仕様もあわせて)
- そのまま使える業種別の例文4つと、お店の言葉に直す3ステップ
配信文が読まれない3つの理由
はじめに、うまくいかない配信文に共通することを見ておきます。文章のうまさの問題ではないことが、ほとんどです。
理由1:売り込みから始まっている
1行目が「〇〇セール開催中!」だと、お客様は広告として処理してしまいます。友だち追加をしてくださった方は、お店に好意を持ってくれた人です。まずはその関係から入ります。
理由2:誰に向けた話か分からない
「皆さま」に向けて書いた文章は、誰の心にも止まりません。書く前に、実際のお客様をひとり思い浮かべてください。それだけで文章の温度が変わります。
理由3:読んだあと、何をすればいいか分からない
「お待ちしております」で終わると、お客様は「そうなんだ」と思って画面を閉じます。次の一歩を、こちらからはっきり示す必要があります。
⚠️ 売り込みばかりの配信が続くと、ブロックの原因にもなります。あわせてLINE公式アカウントがブロックされる理由|原因3つと今日からできる防ぎ方もご覧ください。
配信文の基本の型|3つのブロック

配信文は、3つのブロックを上から順に積むだけで組み立てられます。難しく考える必要はありません。
| ブロック | 役割 | 書くこと | 長さの目安 |
|---|---|---|---|
| ① きっかけ |
読む姿勢をつくる | あいさつ、季節の話、お客様の近況にふれる一言 | 1〜2行 |
| ② 本題 |
伝えたいことを渡す | いつ・何が・どうなるか。日付や値段などの事実 | 3〜5行 |
| ③ 次の一歩 |
行動をひとつ示す | 「ご予約はこちらから」「返信でお席をお取りします」 | 1〜2行 |
迷ったときほど、②の本題から書きたくなります。ですが①を先に置くと、同じ本題でも読まれ方が変わります。いきなり用件を切り出す人より、ひと言添えてくれる人のほうが、話を聞きたくなるのと同じです。
💡 本題は1回の配信にひとつだけにします。新メニューとイベントと臨時休業を1通に詰め込むと、どれも伝わりません。伝えたいことが2つあるなら、2回に分けたほうが結果的に読まれます。
最初の1行で決まる|書き出しの作り方
お客様のスマホには、まず通知が届きます。そこに出るのは配信文の冒頭部分だけです(表示される長さは端末や設定によって変わります)。開いてもらえるかどうかは、ここでほぼ決まります。
よくあるのが「こんにちは。〇〇です。」から始めるパターンです。ていねいですが、通知にはあいさつと店名しか出ないため、中身が想像できません。用件が浮かぶ言葉を、先に出します。
| もったいない書き出し | 言いかえると |
|---|---|
| こんにちは。〇〇です。いつもありがとうございます | 【9月30日まで】秋の新メニューが始まりました |
| お知らせです | 【重要】臨時休業のお知らせ(9月15日) |
| 皆さまへ | そろそろ、毛先が気になる頃ではありませんか? |
【 】で用件を囲む、日付を先に出す、お客様の頭の中にある言葉で問いかける。この3つのどれかを使うだけで、通知の見え方は変わります。
長さ・改行・絵文字の目安
- 長さ:スマホの1画面に収まるくらい。声に出して読んで20秒前後が目安です
- 改行:3〜4行書いたら1行あけます。詰まった文章は、それだけで読み飛ばされます
- 絵文字:1通に2〜3個まで。多すぎると読みにくく、広告らしさも出てしまいます
- 吹き出しの数:1回の配信は最大3吹き出しまで設定できます(2026年9月時点・LINEヤフー公式マニュアル)。ただし3つ埋める必要はありません。文章ひとつと画像ひとつで足りることがほとんどです
💡 配信を予約するときは、00:00や12:00といったキリのよい時間帯を避けると、混雑による遅れが緩和されると案内されています(2026年9月時点)。12時ちょうどより、12時5分のほうが安心です。
仕様や上限は変わることがあります。配信の前にLINEヤフー公式のマニュアルもあわせてご確認ください。曜日や時間帯そのものの考え方は、LINE配信は週何回がベスト? 配信頻度の目安と時間帯の決め方にまとめています。
そのまま使える業種別の例文4つ
3ブロックの型に当てはめた例文です。〇〇の部分をお店の情報に入れ替えれば、そのまま使えます。
飲食店|新メニューのお知らせ
【9月30日まで】秋の限定メニューが始まりました
朝晩、少しずつ涼しくなってきましたね。
今週から〇〇(メニュー名)をお出ししています。△△産の〇〇を使った、この時期だけの一品です。数に限りがあるため、なくなり次第終了となります。
ご予約は、このトークに「9月〇日 〇時 〇名」とお送りください。
美容室・サロン|次回来店のお誘い
そろそろ、毛先が気になる頃ではありませんか?
夏のあいだに伸びた分、9月は「重くなってきた」というお声をよくいただきます。
9月は平日の午前中に、まだ空きがございます。カットとトリートメントで、扱いやすさが戻ってきますよ。
ご希望の日時を、このトークにお送りください。
教室・スクール|体験会のご案内
【9月28日(日)】親子で参加できる体験会をひらきます
「うちの子に向いているか、先に見てみたい」というお声をいただいていました。
9月28日(日)10時から、〇〇教室で体験会をひらきます。持ち物はありません。汚れてもよい服装でお越しください。定員は〇組です。
ご参加を希望される方は、このトークに「体験会希望」とお送りください。
小売・雑貨店|入荷のお知らせ
お問い合わせの多かった〇〇、入荷しました
先月から「次はいつ入りますか」とお声をいただいていた〇〇が、本日そろいました。
今回は△色と□色の2色、各〇点です。前回は3日でなくなってしまったので、気になる方はお早めにどうぞ。
お取り置きもできます。このトークに「取り置き希望」とお送りください。
4つとも、①きっかけ → ②本題 → ③次の一歩の順に並んでいます。並び順さえ変えなければ、休業のお知らせでもキャンペーンでも、同じ型で書けます。何を送るか自体で迷ったときは、LINEで何を送ればいい? お店の配信ネタ30選から選んでみてください。
お店の言葉に直す3ステップ

例文をそのままコピーして送っても、どこか他人の文章に見えてしまいます。最後のひと手間で、お店の配信になります。
STEP1 型に当てはめる
まず〇〇の部分を、日付・商品名・値段などの事実に入れ替えます。ここは考え込まず、機械的に埋めていって大丈夫です。
STEP2 お店の言葉に直す
ふだんお客様に話しかけている言い方へ直します。「ご来店をお待ちしております」より「お待ちしてますね」のほうが合うお店もあります。ここが、よそのお店との一番の違いになります。
STEP3 声に出して読む
最後に、小さな声でかまわないので読んでみてください。息が続かない一文は長すぎ、言いにくい言葉は硬すぎます。読みにくい所は、たいてい声に出すと分かります。
💡 うまくいった配信文は、スマホのメモなどに残しておいてください。3本たまれば、それがお店だけのテンプレートになります。次からは書くのではなく、選んで直すだけの作業になります。
次に読みたい記事LINE配信は週何回がベスト? 配信頻度の目安と時間帯の決め方
まとめ
配信文は、文章の才能ではなく型で書けます。今日からできることは、この3つです。
- ①きっかけ ②本題 ③次の一歩 の3ブロックで組み立てる
- 本題は1回にひとつだけ。最初の1行に用件を出す
- 例文を埋めたら、お店の言葉に直して、声に出して読む
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