LINE公式アカウントは、お客様にお店を思い出してもらうきっかけを自然に作ることができる、強力なツールです。メールと違って開封されやすく、送ったお知らせがきちんとお客様の目に届きます。
そんな公式LINEに、毎日のように「予約はどうすればいいですか?」「何時まで開いていますか?」と同じ質問が届いていませんか? 接客の合間にひとつずつ返すのは、小さなお店には大きな負担です。
そこで使えるのが「キーワード応答」です。お客様が「予約」と送ると、予約の案内が自動で届きます。よく聞かれる質問への答えを、あらかじめLINEに置いておける機能です。この記事では、キーワードにする言葉の選び方と作り方、お客様に使ってもらうためのコツをまとめました。
目次
この記事でわかること
- キーワード応答の仕組み
- キーワードの選び方
- そのまま使えるキーワード例
- 作り方の4ステップ
- 使ってもらうコツ
自動返信(応答メッセージ)をまだ設定したことがない方は、先にLINEの自動返信(応答メッセージ)の設定方法と例文で、応答メッセージをオンにするところまで済ませておくとスムーズです。
キーワード応答とは?「予約」と送ると案内が届く仕組み
キーワード応答は、自動返信(応答メッセージ)の一種です。
お店が決めておいた言葉とまったく同じメッセージが届いたときに、その言葉に合わせた文面を自動で返します。
たとえば「予約」というキーワードに予約の案内を設定しておけば、お客様が「予約」と送った瞬間に、次のような返事が届きます。
ご予約のお問い合わせありがとうございます。〇〇美容室です。
ご予約はこちらのページから承っています。
(予約ページのURL)
ご希望の日時をこのトークでお送りいただいても大丈夫です。
どんなメッセージにも同じ文面を返す「一律応答」と違い、質問の中身に合わせて答えを変えられるのが特徴です。
いくつか作っておくと、よくある質問の受付係をLINEに任せられます。
💡 キーワード応答は、一律応答より優先されます。営業時間外の一律応答と一緒に使っても、「予約」と送った人には予約の案内が届きます。
応答メッセージは、月に送れるメッセージ通数には数えられません(2026年10月時点)。無料プランのお店でも、通数を気にせずに使えます。最新の扱いはLINEヤフーの公式サイトでご確認ください。
キーワードの選び方

キーワードは、思いつきで作るより、お客様が実際に聞いてくることから選ぶほうが使われます。探す場所は次の3つです。
電話でよく聞かれること
「駐車場はありますか?」「今日は何時まで?」など、電話で何度も答えている質問は、そのままキーワードの候補です。
同じ答えを何度も口にしているなら、LINEに任せられます。
トークで何度も届く質問
公式LINEのチャットをさかのぼって見てみましょう。言い方は違っても、同じ中身の質問がくり返し届いているはずです。
店頭で毎回説明していること
お会計のときに毎回伝えているポイントの仕組みや、テイクアウトの頼み方なども候補になります。お店では当たり前のことでも、お客様にとっては知らないことです。
💡 最初から10個も20個も作る必要はありません。まずは3つに絞って始めましょう。いちばんよく聞かれる質問からで十分です。
そのまま使えるキーワード例
キーワード応答は「完全一致」でしか反応しません。「予約」と登録していても、お客様が「予約したいです」と送ると反応しないのです。そこで、ひとつの応答メッセージに、同じ意味の言い方をまとめて登録しておきます。
ひとつの応答メッセージに登録できるキーワードは51個まで(2026年10月時点)です。よく使われるキーワードと、一緒に登録したい言い方の例です。
| キーワード | あわせて登録したい言い方 | 返す内容 |
|---|---|---|
| 予約 | よやく/ご予約/予約したい/予約できますか | 予約ページの案内と、トークでの受け方 |
| 営業時間 | 営業時間は?/何時まで/今日やってますか | 営業時間と定休日 |
| 駐車場 | 駐車場ありますか/車で行けますか | 台数と停める場所 |
| メニュー | 料金/値段/メニューを見たい | メニュー表のページの案内 |
| アクセス | 場所/行き方/住所 | 住所と目印になる建物 |
業種ごとの返事の文面は、LINE自動返信の例文|業種別にそのまま使える文例集にまとめています。飲食店の「テイクアウト」、美容室の「予約変更」、クリニックの「予防接種」など、業種ならではのキーワードの例もあります。
⚠️ 返す文面に営業時間や料金を書いたときは、変わったら応答メッセージも直しましょう。古い情報が自動で返り続けるのは、いちばん困る失敗です。
キーワード応答の作り方(4ステップ)
設定は管理画面(LINE Official Account Manager)から行います。応答メッセージがオンになっていることを確かめてから、次の順に進めます。
STEP1 「作成」ボタンを押す
管理画面のメニューから「応答メッセージ」を開き、「作成」ボタンを押します。
STEP2 「キーワード応答」を選ぶ
応答タイプで「キーワード応答」を選びます。「一律応答」のままだと、どんなメッセージにも同じ文面が返ってしまうので気をつけてください。
STEP3 キーワードを入力する
「予約」「ご予約」「予約したい」のように、同じ意味の言い方をまとめて入力します。上の表を参考にしてください。
STEP4 文面を入れて「利用開始」ボタンを押す
メッセージ設定に返す文面を入力し、「利用開始」ボタンを押せば完成です。期間を区切って使いたいときは、スケジュールも設定できます。
💡 作ったら、自分のスマートフォンからお店のLINEに「予約」と送ってみましょう。返事が届けば成功です。
キーワード応答を使ってもらう3つのコツ

キーワード応答は、作っただけでは使われません。お客様は、「予約」と送れば答えが返ってくることを知らないからです。使ってもらうためのコツを3つ紹介します。
コツ1 リッチメニューのボタンとつなぐ
リッチメニューのボタンには、押したときの動きを決める「アクション」という設定があります。ここを「テキスト」にすると、ボタンを押したときに、決めておいた言葉がお客様からお店へ送られます。
お客様が自分で文字を打ったのと同じ扱いになります。
たとえば「ご予約」ボタンに「予約」と設定すると、次のように動きます。
① お客様が「ご予約」ボタンを押す
② トーク画面に、お客様の吹き出しで「予約」と表示される
③ キーワード応答が反応して、予約の案内が届く
お客様から見れば、ボタンを押しただけで予約の案内が返ってくる形です。ボタンは毎回ぴったり同じ言葉を送るので、言い方の違いで反応しないこともありません。
ボタンを外部のホームページにつなぐと、お客様はブラウザで別のページへ移り、そのままトーク画面に戻ってこないことがよくあります。キーワード応答なら、答えはトーク画面の中に届きます。
ボタンの選び方はリッチメニューの作り方も参考にしてください。
オーフレックスでお手伝いしたあるお店にも、「予約ってどこからすればいいの?」というお客様の声が届いていました。声は聞こえているのに、どう案内すればいいか分からない状態でした。リッチメニューと予約までの道筋を一から設計し直したところ、お客様が何に困っているかが見えるようになり、予約につながる方が生まれました。答えを用意するだけでなく、答えにたどり着く入口を作ることが大切です。
コツ2 あいさつメッセージで知らせる
友だち追加のあとに届くあいさつメッセージに、「「予約」と送ると、ご予約の案内が届きます」と一文添えておきましょう。
最初に知ってもらえれば、困ったときに思い出してもらえます。
コツ3 反応しなかった言葉を足していく
使い始めたら、ときどきチャットを見返してください。キーワード応答が返らなかったメッセージの中に、「予約お願いします」のような、まだ登録していない言い方が見つかるはずです。それを足していけば、取りこぼしが少しずつ減っていきます。
次に読みたい記事常連さんにこそLINEを|「また来てくれる人」に届ける感謝の例文つき
まとめ
- キーワードと完全一致したときだけ返事が届く
- お客様が実際に聞いてくることから選ぶ
- 同じ意味の言い方をまとめて登録する
- リッチメニューのボタンとつなぐと使われる
- 反応しなかった言葉を見て、少しずつ足していく
よくある質問への答えをLINEに任せられれば、そのぶん目の前のお客様に時間を使えます。自動で返すのは最初の案内まで。そこから先のやりとりは、いつもどおりお店の言葉でていねいに返していきましょう。
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