お店を閉めたあとや接客中に届いた、お客様からのメッセージ。あとで気づいて、あわてて返信した——そんな経験はありませんか?
お客様のほうは、返事が来るまで「見てもらえているのかな」と不安なまま待つことになります。かといって、接客中や休みの日にすぐ返すのは現実的ではありません。そこで役に立つのが、LINE公式アカウントの「応答メッセージ」=自動返信です。あらかじめ用意しておいた文面を、お客様のメッセージに自動で返してくれます。この記事では、設定の手順とそのまま使える例文をご紹介します。
この記事でわかること
- 自動返信(応答メッセージ)とあいさつメッセージの違い
- 「一律応答」と「キーワード応答」の使い分け
- 設定の手順(3ステップ)
- 営業時間外・定休日・よくある質問にそのまま使える例文
- 設定したあとにつまずきやすいポイント
目次
LINEの自動返信(応答メッセージ)とは?
お客様がトークにメッセージを送ってきたとき、あらかじめ決めておいた文面を自動で返してくれる機能です。管理画面では「応答メッセージ」という名前で用意されています。
あいさつメッセージとの違い
よく混同されるのがあいさつメッセージです。ふたつの違いは、届くタイミングにあります。
- あいさつメッセージ……友だち追加された瞬間に、1回だけ届く
- 応答メッセージ(自動返信)……友だちになったあと、お客様がメッセージを送るたびに反応する
役割がまったく違うので、どちらか一方ではなく、両方を設定しておくのがおすすめです。
応答タイプは2種類
応答メッセージには、応答タイプが2つあります。
- 一律応答……どんなメッセージが届いても、同じ文面を返す
- キーワード応答……決めておいた言葉と完全に一致したときだけ、その言葉に合わせた文面を返す
💡 最初は「一律応答」をひとつ作るだけで十分です。キーワード応答は、よく聞かれる質問がはっきりしてきてから足していきましょう。あれこれ作り込んでも、使われなければ意味がありません。
自動返信があると、お店とお客様に何が起きる?
自動返信の価値は「手間が減ること」だけではありません。いちばん大きいのは、お客様を宙ぶらりんにしないことです。
「メッセージを受け取りました。〇時ごろにあらためてご連絡します」——この一文が自動で返るだけで、お客様は安心して待てます。返事がないまま放置されると、お客様は「このお店、大丈夫かな」と感じてしまい、それがブロックの理由になることもあります。
そしてもうひとつ、店主側の気持ちも軽くなります。オーフレックスでLINEを構築したクライアントさんに、「お客様とのチャット対応、自分にできるかな」と不安を話してくださった方がいました。使い始めていちばん効いたのは、高度な機能ではなく「最初のひと言を自動返信に任せられる」ことでした。すぐ返さなければというプレッシャーが消えると、目の前のお客様に集中できます。
お盆や年末年始の休業も同じです。「休み中は返信が遅れます」と伝える自動返信を用意しておけば、お休みのあいだも関係はつながったままになります。
自動返信の設定方法(3ステップ)

STEP1:応答設定で「応答メッセージ」をオンにする
管理画面(LINE Official Account Manager)の「設定」→「応答設定」を開きます。「応答機能・チャットの応答方法」のところで、「応答メッセージ」をオンにしてください。
同じ画面に「手動チャット」と「あいさつメッセージ」のオンオフもあります。手動チャットと応答メッセージは、どちらもオンにしたままで使えます。自動で返しつつ、必要なときは自分で返信する、という形にできます。
STEP2:応答メッセージを作る
メニューの「応答メッセージ」を開き、右上の「作成」を押します。入力するのは次の内容です。
- タイトル……管理用の名前です。お客様には表示されません(例:営業時間外)
- 応答タイプ……「一律応答」か「キーワード応答」を選びます
- メッセージ……返す文面を入力します。吹き出しは複数に分けられ、絵文字やお客様の表示名を差し込むこともできます
入力できたら「利用開始」を押すと、その場から使われる状態になります。まだ使いたくないときは「保存」にしておきましょう。
STEP3:返す時間帯を決める
作成画面のスケジュール設定で、期間(〇月〇日〜〇月〇日)や、曜日・時間帯を指定できます。ここを使うと「平日の18時以降と日曜だけ自動で返す」といった設定ができます。
💡 営業時間中は手動で返し、営業時間外だけ自動返信にする。この形がいちばん失敗しません。時間帯を決めずに一律応答をオンにすると、営業中のメッセージにも自動文が返ってしまいます。
⚠️ 画面の名称や並びは2026年9月時点のものです。LINE公式アカウントの管理画面は更新されることがあるため、実際の設定時はLINEヤフー公式のマニュアルもあわせてご確認ください。
そのまま使える自動返信の例文
店名や時間を入れ替えれば、そのまま使えます。長く書きすぎないことがコツです。
営業時間外の一律応答
メッセージをありがとうございます。〇〇(店名)です。
ただいま営業時間外のため、いただいたご連絡には翌営業日にお返事いたします。
【営業時間】10:00〜19:00(定休日:水曜)
ご予約・空き状況は下のメニューからもご確認いただけます。
定休日・臨時休業の一律応答
メッセージをありがとうございます。〇〇(店名)です。
〇月〇日(〇)まで休業をいただいております。お返事は〇月〇日(〇)以降となりますが、必ずご連絡いたしますので少々お待ちください。
再開後、あらためて〇〇のご案内をお届けします。どうぞよろしくお願いいたします。
接客中・施術中の一律応答
ご連絡ありがとうございます。〇〇(店名)です。
ただいま接客中のため、手が空きしだいお返事いたします。
お急ぎの場合はお電話(000-000-0000)へどうぞ。
キーワード応答の例
よく聞かれることを、そのまま答えにしておきます。
| 設定するキーワード | 返す内容の例 |
|---|---|
| 予約 | ご予約はこちらのページから承っています(URL)。トークでのご予約も可能です。ご希望の日時をお送りください。 |
| 営業時間 | 10:00〜19:00(定休日:水曜)です。祝日の営業はこのLINEでお知らせします。 |
| 駐車場 | 店舗裏に3台分ございます。満車の場合は〇〇パーキングをご利用ください(1時間まで無料券をお渡しします)。 |
| キャンセル | 前日までにこのトークでご連絡ください。当日のキャンセルはお電話(000-000-0000)でお願いいたします。 |
💡 何をキーワードにするか迷ったら、「電話でよく聞かれること」を思い出してみてください。同じ質問を何度も受けているなら、それがそのまま自動返信のネタになります。
つまずきやすい3つのポイント
① キーワードは「完全一致」でしか反応しない
キーワード応答は、設定した言葉とぴったり同じメッセージが届いたときだけ反応します。「予約」と登録していても、お客様が「予約したいです」と送ってきたら反応しません。想定される言い方をいくつか登録しておきましょう。ひとつの応答メッセージに登録できるキーワードは51個まで(2026年9月時点)なので、余裕はあります。
あわせて、キーワードを打ってもらう前提にしないことも大切です。リッチメニューのボタンから送れるようにしておくと、お客様は入力せずに済みます。
② 複数当てはまったとき、どれが返るのか
いくつも設定していくと「どれが返るんだろう?」と分からなくなります。優先順位は次のとおりです。
- キーワードが完全一致したら、キーワード応答が最優先
- 一致しなければ、期間を指定した一律応答
- 次に、毎日の時間帯を指定した一律応答
- 最後に、スケジュールを設定していない一律応答
同じ条件のものが複数あると、その中からランダムに1つが送られます。⚠️ 同じ時間帯に一律応答をいくつも作らないよう気をつけてください。「なぜかちがう文面が返る」の原因はたいていこれです。
③ 自動返信で会話を終わらせない
自動返信は、あくまでお客様を待たせないための最初のひと言です。ここで完結させようとすると、事務的な印象だけが残ってしまいます。「あらためてご連絡します」と書いたなら、必ず自分の言葉で返す。この一往復があって初めて、LINEはお客様との関係を深める場になります。何を送るか迷ったときは、お店の配信ネタ30選もあわせてご覧ください。
次に読みたい記事LINEで予約を受け付ける方法|小さなお店のための3つの選択肢
まとめ
自動返信(応答メッセージ)は、設定そのものは10分ほどで終わります。ポイントを整理します。
- まずは営業時間外の一律応答をひとつ作る。これだけで効果があります
- 時間帯を指定して、営業中は自分で返せるようにしておく
- よく聞かれる質問が見えてきたら、キーワード応答を足していく
- キーワードは完全一致。リッチメニューと組み合わせると使われやすくなります
- 自動返信は入口。最後はていねいに自分の言葉で返す
お客様が待っている時間を、不安な時間にしないこと。小さな設定ですが、お店への信頼はそこから積み上がっていきます。
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