配信したあとに管理画面の「分析」を開いてみたものの、数字とグラフがずらりと並んでいて、そっと閉じてしまった。オーフレックスにご相談くださるお店の方から、これは本当によくうかがうお話です。
ただ、お店のLINEで見るべき数字は、そんなにたくさんありません。ふだん見るのは3つだけで十分です。この記事では、その3つの意味と、そこから次に何を変えればいいのかを、計算が苦手な方に向けてやさしく整理します。
目次
この記事でわかること
- お店のLINEで見るべき3つの数字(配信・開封・クリック)
- 開封率とクリック率の出し方(かんたんな割り算だけ)
- 数字が「ー」や「0」になって出てこないときの理由
- 他店と比べず「前回の自分」と比べる読み方
- 数字を見たあと、次に何を1つ変えるか
- 公式アカウントの分析でわかることの境界線
見る数字は「配信・開封・クリック」の3つだけ
管理画面の「分析」から「メッセージ配信」を開くと、送った配信ごとの数字が並びます。項目はいくつもありますが、まずは次の3つだけを見てください。
| 数字 | 公式の定義 | ひとことで言うと |
|---|---|---|
| 配信 | メッセージが送信された人数 | 何人に届いたか |
| 開封 | いずれかの吹き出しが100%表示された人数 | 何人が見たか |
| クリックユーザー | メッセージ内のいずれかのURLをクリックした人数 | 何人が動いたか |
⚠️ 定義は2026年9月時点のLINEヤフー公式マニュアルによるものです。画面の名称や項目は変わることがあるため、実際に運用するときはLINEヤフー公式サイトで最新の内容をご確認ください。
ひとつだけ気をつけたいのが「開封」です。これは吹き出しが画面にきちんと表示された時点で数えられるもので、トークルームを開かないまま通知だけを見た場合は含まれません。つまり既読の数とは別物です。
💡 3つは「届いた → 見た → 動いた」の順に並んでいます。お客様がどこまで進んでくださったのかが、この順番で見えてきます。

開封率とクリック率は、割り算ひとつで出せます
「率」という言葉が出てくると身構えてしまいますが、やることは割り算だけです。
開封率は、開封した人数を配信した人数で割ります。100人に届いて60人が開いたなら、60 ÷ 100 で開封率は60%です。
クリック率のほうは少しだけ注意が必要で、管理画面に出てくるクリック率は吹き出しごとの数字です。その吹き出しが表示された回数(インプレッション)のうち、URLが押された回数(クリック数)がどれくらいか、という割合で計算されています。
お店の感覚に近いのは「届いた人のうち、何人が動いてくれたか」のほうではないでしょうか。それを知りたいときは、クリックユーザーの人数を配信の人数で割ってください。100人に届いて8人が押したなら8%です。
| 知りたいこと | 計算 | 例 |
|---|---|---|
| 何人が見てくれたか | 開封 ÷ 配信 | 60 ÷ 100 = 60% |
| 何人が動いてくれたか | クリックユーザー ÷ 配信 | 8 ÷ 100 = 8% |
電卓でも十分に出せますし、期間を指定してCSV形式でダウンロードすることもできます。毎回きちんと記録しなければ、と気負う必要はありません。
数字が出てこないときは、壊れていません
「開封が0のまま動かない」「ほかの項目が『ー』になっている」。そう聞いて不安になる方がいらっしゃいますが、多くの場合これは不具合ではありません。
LINE公式アカウントには、結果の人数が少ないときは数字を表示しないという決まりがあります。2026年9月時点の公式マニュアルでは、結果値が20未満のとき、配信は実際の数値が表示されるものの、開封は「0」、そのほかの項目は「ー」と表示されると案内されています。
これは、お客様一人ひとりが特定されてしまわないようにするための配慮です。友だちがまだ少ないうちは、数字が出ないほうがふつうだと考えてください。
💡 数字が出ない時期は、数字ではなくお客様の反応そのものを見る時期です。返信のひとことや来店時の会話のほうが、よほど確かな手がかりになります。あわせて友だちを増やすところから進めていきましょう。
他店と比べない。比べるのは「前回の自分」です
「開封率は何%あればいいですか?」。これもよくいただく質問です。ただ、業種もお客様も友だちの集め方も違うお店どうしで数字をならべても、あまり意味がありません。
見るべきは、前回の自分の配信です。先月より少しでも上がっていれば、その進め方は合っています。数字は自分を採点するためのものではなく、次の一手を決めるための手がかりです。
数字を見たあと、変えるのは1つだけ
気になる数字が見つかったら、次はどこに手を入れるかです。3つの数字は、それぞれ原因のありかが違います。
| 気になったところ | 考えられること | 次に試すこと |
|---|---|---|
| 開封が下がってきた | 最初の一文、または届く時間 | 冒頭の1行を具体的にする。配信の時間帯を変えてみる |
| 開封はいいのにクリックが少ない | リンクを押す理由が伝わっていない | リンクを本文の前のほうに移す。「ご予約はこちら」のように、押した先が分かる言葉にする |
| 配信のあとブロックが増えた | 回数、または売り込みの強さ | ブロックの原因にさかのぼって、頻度と内容を見直す |

大切なのは、一度に1つしか変えないことです。書き出しも時間もリンクも同時に変えてしまうと、次の配信で数字が動いたとき、何が効いたのか分からなくなります。月に1回、前回とならべて、変えるのは1つ。このくらいゆっくりしたペースで十分です。
公式アカウントでわかるのは「何人が」まで
ここまで見てきた数字には、ひとつはっきりした境界線があります。
LINE公式アカウントの分析でわかるのは「何人が」までです。「誰が」までは分かりません。
公式マニュアルにも、これらの数字は個別の友だちを追跡できないものとして明記されています(2026年9月時点)。田中さんが開いてくださったのか、鈴木さんが押してくださったのかは、公式アカウントの画面からは分からないということです。
これは不便な制限というより、お客様のプライバシーを守るための設計です。そして実際のところ、お店のLINEをていねいに育てていくうえでは、「何人が」で十分に判断できます。
もし運用が進んで「クーポンを押してくれた人にだけ、次のご案内を送りたい」と思う場面が出てきたら、そのときが外部のツールを検討する段階です。その境界線については、あらためて別の記事で整理します。
次に読みたい記事Lステップ・エルメッセージと公式LINEの違い|できることを早見表で比較
まとめ
- 見る数字は「配信・開封・クリックユーザー」の3つで十分
- 開封率は 開封 ÷ 配信。動いてくれた割合は クリックユーザー ÷ 配信
- 数字が「ー」や「0」なのは不具合ではなく、人数が少ないときの表示ルール
- 他店と比べず、前回の自分と比べる
- 手を入れるのは月に1回、1か所だけ
- 公式アカウントで分かるのは「何人が」まで。「誰が」までは分からない
分析は、うまくいっているお店だけがやる特別なことではありません。配信のあとに3つの数字をながめて、次はここを少し変えてみよう、と決める。それだけで、お客様との距離は確実に近づいていきます。
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