お店を始めたばかりのころは、お客様とのやりとりを自分のLINEで済ませている方が多いと思います。予約の連絡も、問い合わせも、常連さんとの雑談も、全部おなじアプリの中。今のところ困っていないなら、それで回っているということでもあります。
ただ、お店が忙しくなってきたときや、スタッフが増えたときに、「これ、分けておけばよかった」と感じる場面が出てきます。
この記事では、個人のLINEとLINE公式アカウントが何が違うのか、そしてお店の連絡を分けたほうがいい理由を、これから始める方に向けて整理します。
目次
この記事でわかること
- 個人のLINEと公式アカウントの、いちばん大きな違い
- お店の連絡を個人のLINEで続けたときに起きること
- 公式アカウントに分けると何が変わるか
- 「今は個人LINEで足りている」場合の考え方
- 始めるのにお金がかかるのか
- 何から手をつければいいか
個人のLINEと公式アカウントは、そもそも別のもの
名前がどちらも「LINE」なので、公式アカウントは個人のLINEの上位版のように思われがちです。実際には、成り立ちからして違うものです。
いちばん大きな違いは「つながり方」
個人のLINEは、おたがいに友だちになる関係です。相手のプロフィールが見えるかわりに、こちらのプロフィールも相手に見えています。プライベートで使っているアイコンも、ひとこと欄も、お客様から見える状態です。
LINE公式アカウントは、お客様のほうから一方的に「友だち追加」してもらう形になります。お客様の連絡先がお店側に渡るわけではありませんし、お店の側も、店主個人のアカウントを見せずにやりとりできます。
💡 個人のLINEは「おたがいを知っている人同士」の道具、公式アカウントは「お店とお客様」の道具。役割がそもそも違います。
スマホの中での置かれ方も違う
個人のLINEは、1台のスマホと1つの電話番号にひもづいています。だから、その端末を持っている人しか中身を見られません。
公式アカウントは管理画面にログインして使うしくみなので、お店の複数の人が同じアカウントを見られます。LINEヤフーの公式マニュアルによると、1つのアカウントに対して100人までメンバーを登録できます(2026年9月時点)。
お店の連絡を個人のLINEで続けると、何が起きる?
すぐに問題になるわけではありません。ただ、続けているうちにじわじわ出てくることがあります。
1. プライベートと混ざる
家族からの連絡と、お客様からの予約変更が、おなじ画面に並びます。休みの日に通知が鳴ると、内容を見るまで仕事かどうか分かりません。「見たのに返していない」状態も、既読がついてしまうぶん気になります。
2. スタッフに引き継げない
店主のスマホの中にあるやりとりは、ほかの人には渡せません。スタッフを増やしたときや、自分が休むときに、そのまま止まってしまいます。
3. 全員へのお知らせが送れない
臨時休業や新メニューのお知らせを、一人ずつ送っていくのは現実的ではありません。かといってグループを作ると、お客様どうしが見えてしまいます。
4. あとから振り返れない
何人に届いて、何人が見てくれたのか。個人のLINEでは分かりません。「反応がよかった気がする」という感覚だけが残ります。
公式アカウントに分けると、何が変わる?

お知らせをまとめて送れる
友だち追加してくれた方へ、同じ内容を一度に届けられます。受け取ったお客様には、ほかの人に送られていることは見えません。
営業時間外も自動で返せる
閉店後に届いた問い合わせにも、あらかじめ用意した文面が自動で返ります。翌朝あらためて返信すれば大丈夫です。くわしくはLINEの自動返信(応答メッセージ)の設定方法と例文で解説しています。
数字で振り返れる
何人に配信できたか、何人が開いてくれたかを、管理画面で確認できます。次に何を送るかを決めるときの手がかりになります。
お店の顔として整えられる
友だち追加された直後に届くあいさつメッセージや、トーク画面の下に出るメニューを用意しておけます。店主個人のアイコンではなく、お店として見えます。
「うちは個人LINEで足りている」場合はどうする?
足りているなら、無理に切り替える必要はありません。お客様が数人で、顔も要件も全部わかっているうちは、そのほうが早いこともあります。
目安として、次のどれかに当てはまってきたら考えどきです。
- お客様の顔と名前が、すぐには一致しなくなってきた
- スタッフが増えた、または増える予定がある
- おなじ内容を、何人にも手で送っている
- 休みの日の通知が気になるようになった
⚠️ 途中から分けることもできます。今あるお客様に「お店のLINEを作ったので、よかったらこちらに」と案内すれば大丈夫です。最初から完璧にそろえる必要はありません。
オーフレックスにも「作ったけれど活用できていない」「何から手をつければいいか分からない」というご相談がよく届きます。迷うのは、やる気がないからではなく、やりたいことがいくつもあるからだと感じています。順番さえ決まれば、たいていはほどけていきます。
始めるのにお金はかかる?
LINE公式アカウントには3つのプランがあります。コミュニケーションプラン、ライトプラン、スタンダードプランです。
このうちコミュニケーションプランは月額0円で、無料メッセージ通数は月200通です(2026年9月時点)。追加のメッセージを買い足すことはできないぶん、料金が増える心配もありません。開設したときは、このプランに設定されています。
まず作ってみて、通数が足りなくなってから上のプランを考える、という順番で問題ありません。
⚠️ 料金や通数は変わることがあります。申し込む前にLINEヤフーの公式ページで最新の内容をご確認ください。プランの選び方はLINE公式アカウントの料金プラン完全ガイドでくわしく整理しています。
何から始めればいい?

STEP1 アカウントを作る
メールアドレスがあれば作れます。手順はLINE公式アカウントの作り方にまとめています。
STEP2 あいさつメッセージを整える
友だち追加された直後に届く1通です。ここだけ先に用意しておけば、追加してくれた方を待たせません。
STEP3 今のお客様に案内する
すでに個人のLINEでつながっている方に、QRコードをお伝えします。全員が移ってくれるわけではないので、あせらず並行して構いません。
設定を増やすのは、そのあとで大丈夫です。始める前にひとつだけ決めておくとしたら、「このLINEで何を達成したいか」という一行です。リピーターを増やしたいのか、予約の電話を減らしたいのか。そこが決まっていると、あとの判断が早くなります。
まとめ
個人のLINEと公式アカウントは、どちらが優れているという話ではなく、役割の違う道具です。
- 個人のLINEは、おたがいを知っている人同士の連絡に向いている
- 公式アカウントは、お店とお客様の関係を続けていくのに向いている
- 分けておくと、プライベートを守れて、人にも引き継げる
- コミュニケーションプランなら月額0円で試せる(2026年9月時点)
今すぐ全部を移す必要はありません。お店の連絡だけでも先に分けておくと、あとから振り返ったときに、ずいぶん楽になっているはずです。
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オーフレックスでは、LINE公式アカウントの構築から運用まで、
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「うちのお店ならどう使える?」という段階のご相談も無料です。