LINEで予約を受け付ける方法|小さなお店のための3つの選択肢

予約ノートに書き込む飲食店の店主のイラストと、LINEで予約を受ける3つの方法(トークで受ける・予約ページへ飛ぶ・LINEの中で完結)の見出し

「予約はLINEで受けています」というお店が増えました。営業中に電話が鳴らなくなり、お客様も営業時間を気にせず送れる。いいことばかりのようですが、いざ自分のお店でやろうとすると手が止まります。トークで受けるだけでいいのか、それとも予約システムを入れるべきなのか。

この記事では、LINEで予約を受ける方法を3つに整理して、それぞれの向き不向きを並べます。先に結論をお伝えすると、小さなお店の多くは、まずトークで受けるところから始めて問題ありません。

目次
  1. 1.この記事でわかること
  2. 2.LINEで予約を受ける方法は3つ
  3. 3.① トークでそのまま受ける
    1. 3.1気をつけたいのはダブルブッキング
  4. 4.② LINEから予約ページに飛んでもらう
    1. 4.1③とは何が違うのか
    2. 4.2お金がかかるのは、どんなとき
  5. 5.③ LINEの中だけで予約を終わらせる
    1. 5.1予約だけなら、どちらも無料で始められる
    2. 5.2ただし、無料プランには制限がある
    3. 5.3ツール代が0円でも、費用はかかることがある
  6. 6.どこから始めるか
  7. 7.まとめ

この記事でわかること

  • LINEで予約を受ける3つの方法と、それぞれが向くお店
  • トークで受けるときに、ダブルブッキングを防ぐ工夫
  • 予約システムをLINEにつなぐ場合、どこまで無料でできて、どこから足りなくなるのか(2026年9月時点)
  • ツール代が0円でも費用がかかることがある、という話

LINEで予約を受ける方法は3つ

「LINEで予約」とひとことで言っても、中身はまったく違う3つの方法があります。まずは全体像から見てください。

方法 お客様から見た動き 追加の費用 向くお店
①
トークで受ける
お客様がトークに文章を書いて送る。お店が読んで返事をする 0円 1日の予約が数件までのお店
②
予約ページに飛んでもらう
お客様がLINEをいったん離れて、別の予約ページで予約する 多くは0円 すでに予約サイトや予約ページがあるお店
③
LINEの中だけで終わらせる
お客様がLINEから出ないまま、日時を選んで予約が終わる 0円から
(制限あり)
予約が多く、リマインドも自動にしたいお店

ちがいは「お客様がどこで予約するか」です。①はトークの中、②はLINEの外の予約ページ、③はまたLINEの中。下にいくほどお店の手間は減りますが、用意する手間は増えます。上から順に、自分のお店に必要かどうかを確かめていくのがおすすめです。

① トークでそのまま受ける

電話だけで予約を受けていたときと、LINEで受けるようになったときの違いを左右で比べた図

いちばん手軽で、いちばん多くのお店が使っている方法です。お客様がトークに「明日の14時、2名でお願いします」と送り、お店が「承りました」と返す。それだけです。

特別な設定は要りませんが、次の3つを用意しておくと、やりとりの往復がぐっと減ります。

  • あいさつメッセージに、予約のときに書いてほしいことを載せる
  • リッチメニューに「予約する」ボタンを置き、押すと予約用の定型文が出るようにする
  • 応答メッセージで、営業時間外に「明日ご返信します」と自動でお伝えする

💡 受け方を工夫するより先に、「何を書いて送ってほしいか」を決めるほうが効きます。日付・時間・人数・希望メニューの4つを先に指定しておくだけで、確認の往復が半分になります。

設定のしかたは、あいさつメッセージの作り方、リッチメニューの作り方、自動返信(応答メッセージ)の設定方法でそれぞれ解説しています。

気をつけたいのはダブルブッキング

⚠️ トークは予約台帳ではありません。会話が流れていくので、「あとで書こう」と思ったまま埋もれると、同じ時間に2件入ってしまいます。

防ぎ方はひとつだけで、受けたその場で、必ず紙の予約表やカレンダーに書き写すことです。転記が追いつかなくなってきたら、それが②や③を考えるサインになります。

② LINEから予約ページに飛んでもらう

入力フォームや、すでに使っている予約ページのURLを、LINEから開いてもらう方法です。リッチメニューの「予約する」ボタンにURLを入れるだけで用意できます。

ここで使うのは、予約を受けることを専門にしたサービスです。Airリザーブ、STORES予約、RESERVAなどが知られています。LINEとは別に用意して、そのページへお客様を送る形になります。

お客様が日付・時間・人数を自分で入力してくれるので、聞き返す手間がなくなります。すでに予約サイトを使っているお店なら、予約の入り口をLINEに増やすだけで済むので、いちばん相性のいい方法です。

③とは何が違うのか

いちばん混同しやすいところなので、先に整理しておきます。

② 予約ページに飛んでもらう ③ LINEの中だけで終わらせる
使うもの 予約専門のサービス
(Airリザーブ、STORES予約、RESERVAなど)
LINEに機能を足すツール
(Lステップ、エルメッセージ)
お客様の動き LINEをいったん離れて、別のページで予約する LINEから出ないまま予約が終わる
予約した人 LINEの友だちとはつながらない(別々に管理する) LINEの友だちとつながる(誰の予約か分かる)

②は予約の道具をLINEの外に置く、③はLINEそのものに予約の機能を足す、と考えると分かりやすいです。②は別のページが開くので、その画面が使いにくいと、そこで離脱するお客様が出ます。

お金がかかるのは、どんなとき

多くの場合、0円のままです。

  • 0円でいける … すでにある予約ページのURLを貼るだけのとき/入力フォームを自分で作るとき
  • 費用が出る … 予約専用のシステムを新しく契約して、無料で使える範囲を超えたとき(たとえばSTORES予約の無料プランは月50件までです/2026年9月時点)

まずは無料の範囲で始めて、足りなくなってから考えれば十分です。

③ LINEの中だけで予約を終わらせる

②と似ていますが、こちらはお客様がLINEから出ません。トークの中で日時を選ぶと、そのまま予約が終わります。予約の前日にリマインドを自動で送る、といったこともできるようになります。

これを実現するには、LINE公式アカウントに外部のツールをつなぎます。よく使われるのがLステップとエルメッセージ(L Message)の2つです。

予約だけなら、どちらも無料で始められる

「外部のツール」と聞くと身がまえますが、予約に使うぶんには、どちらも無料プランのままで足ります(2026年9月時点)。

  • Lステップ … カレンダー予約・イベント予約は、無料プランを含むすべてのプランで使えます
  • エルメッセージ … サロン・面談予約、レッスン予約、イベント予約が無料プランから使えます(イベント予約は決済なし・2件までなどの制限あり)

どちらも初期費用は0円です。

ただし、無料プランには制限がある

⚠️ ここが大事なところです。無料プランは「お試しできる範囲」と考えてください。おもな制限は次のとおりです(2026年9月時点)。

Lステップの無料プラン エルメッセージの無料プラン
送れる数 月200通まで 月1,000通まで
予約の枠 スタッフごとに予約表を分ける機能(マルチカレンダー)はいちばん上のプランから レッスン予約はカレンダー1つまで/サロン・面談予約はコース・スタッフ各2つまで/イベント予約は2件まで・事前決済なし
そのほか — リッチメニューは2つまで/お客様に見える画面に「powered by L Message」の表示が出る

数字だけだとピンとこないので、お店に当てはめてみます。

  • 送れる数 … 予約の確認とリマインドで1人に2通送るとすると、Lステップの無料プランは月100人分ほどで上限に届きます
  • 予約の枠 … スタイリストが3人いる美容室や、メニューが5つある教室は、無料のままだと形になりません

💡 「無料だから」という理由だけで選ぶと、あとで作り直しになります。先に、お店の1か月の予約件数と、メニュー・スタッフの数を数えてください。それが無料の枠に収まるかどうかが、判断のすべてです。

ツール代が0円でも、費用はかかることがある

もうひとつ、見落とされやすい点です。無料なのは、ツールの利用料だけです。

LINE公式アカウントとこれらのツールをつなぎ、予約の流れ(どのボタンを押したら何が起きるか、どんな文面が自動で届くか)を組み立てる作業は、設定する項目が多く、慣れていないと手が止まります。途中でつまずくと、予約が取れない状態のまま公開してしまうことも起こります。

自分でやりきれない場合は、設定をまるごと任せる方法もあります。オーフレックスでも、LINE公式アカウントと予約システムをつなぐ設定を有償でお引き受けしています。その場合、ツールの利用料が0円でも、作ってもらう費用は別にかかります。

「無料で予約システムが作れる」ではなく、「ツール代はかからないが、作る手間はかかる」。ここを先に知っておくと、あとで慌てません。

料金や条件は変わります。実際に使うときはLステップ公式サイトとエルメッセージ公式サイトでご確認ください。予約以外にこれらのツールで何ができるのかは、公式LINEだけでどこまで分かる? Lステップ・エルメッセージとの違いで整理しています。

どこから始めるか

予約の受け方をトークで受ける・予約ページへ飛ばす・LINEの中で完結させるの順に広げる3ステップの図

迷ったら、この順番で確かめてください。

  1. まず①から始める。あいさつメッセージに「日付・時間・人数・希望メニュー」を書いてもらうよう載せ、リッチメニューに「予約する」ボタンを置く
  2. 転記が追いつかなくなったら②へ。入力フォームや、すでに使っている予約ページへリンクする
  3. 予約の入り口が電話・LINE・サイトに散らばって、二重予約が起きるようになったら③を考える。③も無料プランから試せます。ただし先に、お店の予約件数とメニュー・スタッフの数が無料の枠に収まるかを確かめてください

いきなり③から始めると、覚えることが多くて途中で止まりがちです。オーフレックスがご相談を受けるときも、まず①で回るかどうかを一緒に見るところから始めています。

次に読みたい記事リッチメニューの作り方|お客様が思わず押したくなるデザインのコツ

まとめ

LINEで予約を受ける方法は3つ。ちがいは「お客様がどこで予約するか」です。

  • ① トークで受ける … お客様がトークに書いて送る。費用は0円。まずはここから
  • ② 予約ページに飛んでもらう … お客様がLINEを離れて別のページで予約する。多くは0円
  • ③ LINEの中だけで終わらせる … お客様がLINEから出ない。予約だけなら無料プランで始められるが、送れる数・予約の枠に制限がある(2026年9月時点)
  • ツールが無料でも、つなぐ作業を人に頼めばその費用はかかる

予約は、お客様がお店とつながる最初の入り口です。かんたんに送れることが、そのまま「また来よう」につながります。まずは、いま使っているLINEで受けてみるところからで十分です。

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