クリニック・医院のLINE活用術|受付の負担を減らす使い方と始め方

クリニック・医院のLINE活用術|受付の負担を減らす使い方と始め方。電話で答える/LINEに置いておく

「今日は何時までですか?」「予防接種は予約がいりますか?」。診療中のクリニックや医院では、こうした電話が受付に何度もかかってきます。一件は短くても、窓口の対応をしながら電話に出るのは大きな負担です。

LINE公式アカウントは、その「聞かれる前に伝える」仕組みを作ることができる強力なツールです。メールや紙のお知らせと違って、患者さんがふだんから開いているLINEに届くため、開封率が高いのも強みです。
この記事では、院長先生と少人数のスタッフで運営するクリニック・医院を想定して、受付の負担を減らす使い方をまとめました。

目次
  1. 1.この記事でわかること
  2. 2.受付の負担は「同じ質問」から生まれる
  3. 3.受付の負担を減らす4つの使い方
    1. 3.1使い方1:リッチメニューに診療時間と受診の案内を置く
    2. 3.2使い方2:臨時休診・診療時間の変更を一斉配信する
    3. 3.3使い方3:診療時間外の問い合わせに自動で答える
    4. 3.4使い方4:予約と問診の入り口をLINEにまとめる
  4. 4.医院ならではの注意点
  5. 5.宮崎県高鍋町の小児科クリニックの例
  6. 6.今日からできる3ステップ
    1. 6.1STEP1 受付でよく聞かれる質問を3つ書き出す
    2. 6.2STEP2 その答えをリッチメニューに置く
    3. 6.3STEP3 休診のお知らせを配信してみる
  7. 7.費用はいくらかかる?
  8. 8.まとめ

この記事でわかること

  • クリニックの受付負担がどこから生まれるか
  • 受付の負担を減らす4つの使い方
  • 医院ならではの注意点
  • 今日からできる3ステップと、かかる費用

受付の負担は「同じ質問」から生まれる

「電話で答える」と「LINEに置いておく」を比べた図解。答えをあらかじめトーク画面に置いておけます

受付にかかってくる電話の多くは、診療時間・休診日・予防接種の受け方・持ち物など、答えが決まっている質問です。ホームページに書いてあっても、患者さんは探すより電話のほうが早いと感じます。

LINEなら、答えをあらかじめトーク画面に置いておけます。患者さんはスマホを開くだけで確認でき、受付は電話に出る回数が減ります。

電話で答える LINEに置いておく
患者さん 診療中はつながりにくい いつでも確認できる
受付 同じ質問に何度も答える 一度置けば繰り返さない
休診のお知らせ 電話がかかってきてから伝える 先にこちらから届けられる

💡 公式LINEは、SNSと違って「認知の拡大」は得意ではありません。
そのかわり、すでに通院している患者さんとの関係を保つことには強みを発揮します。クリニックは「かかりつけ」として長く通ってもらう場所なので、この強みがそのまま生きます。

受付の負担を減らす4つの使い方

クリニックで効果を実感しやすいのは、次の4つです。
どれも月額0円のプランから使えます。

使い方1:リッチメニューに診療時間と受診の案内を置く

リッチメニューは、トーク画面の下に大きく表示されるボタンのことです。ここに「診療時間」「アクセス」「予防接種の受け方」を置いておけば、患者さんは電話をかける前に自分で確認できます。作り方はリッチメニューの作り方で解説しています。

使い方2:臨時休診・診療時間の変更を一斉配信する

学会や急な事情で休診になったとき、電話で一人ずつ伝えることはできません。LINEなら、登録している患者さん全員に一度で届きます。月ごとの診療時間の変更や、予防接種の受付開始のお知らせも同じです。

使い方3:診療時間外の問い合わせに自動で答える

診療が終わったあとに届く「明日は開いていますか?」には、応答メッセージで自動的に返せます。診療時間と、急な症状のときの連絡先(休日夜間の相談窓口など)を書いておけば、患者さんを翌朝まで不安なまま待たせずにすみます。設定のしかたはLINEの自動返信(応答メッセージ)の設定方法をどうぞ。

使い方4:予約と問診の入り口をLINEにまとめる

すでに予約システムや問診票のフォームを使っているなら、その入り口をリッチメニューに置きます。「予約はどこからですか?」という電話が減ります。

⚠️ 予約の件数が多いクリニックなら、エルメッセージやLステップといった外部ツールをLINE公式アカウントにつなぐことで、予約の受け付けから前日のリマインドまでを自動にする選択肢もあります。一部は有料の機能で、LINE公式アカウントの利用料とは別にかかります(2026年9月時点)。どの機能がどのプランから使えて月いくらかはLINEで予約を受け付ける方法にまとめています。自院の規模でどこまで必要か迷うときは、気軽にご相談ください。

医院ならではの注意点

お店の公式LINEと違って、気をつける点が2つあります。

⚠️ 症状や氏名など、患者さんの個人情報をトークでやりとりしない。「熱があるのですが」と送られてきても、トークで診断や助言をせず、「お電話ください」「受診してください」と受診の案内に切り替えます。
応答メッセージにも、その一文を入れておきます。

⚠️ 配信は「お知らせ」に徹する。治療の効果をうたう表現や、受診をあおる表現は、医療広告のルールに触れるおそれがあります。休診・診療時間・予防接種など、患者さんが知りたい事実を届けるだけで十分に役に立ちます。
頻度も月1〜2回で足ります。

宮崎県高鍋町の小児科クリニックの例

オーフレックスがお手伝いしている、おりたこどもクリニック(宮崎県高鍋町・開院10年の小児科)では、「電話対応の負担軽減」と「情報発信の強化」を目的にLINE公式アカウントを新しく開設しました。

  • 公式LINEのメニューから、通常の受付時間をいつでも確認できる仕組みを構築
  • 保護者がいつでも診察や予防接種の情報を確認できるリッチメニューを設計
  • 各月の診療時間の変更や臨時休診を一斉配信

院長先生からは「患者さんが知りたい情報を知りたい時に確認できる仕組みができました。臨時休診やお知らせを一斉配信できるのも、これまでにないサービスだと感じています」という声をいただいています。今後は事前問診など、患者さんにも医院にも役立つ機能を足していく予定です。

今日からできる3ステップ

今日からできる3ステップの図解。STEP1 受付でよく聞かれる質問を3つ書き出す、STEP2 その答えをリッチメニューに置く、STEP3 休診のお知らせを配信してみる

全部を一度にやる必要はありません。ひとつずつで大丈夫です。

STEP1 受付でよく聞かれる質問を3つ書き出す

スタッフに「今日いちばん多かった電話は?」と聞いてみてください。それがそのまま、LINEに置く内容になります。

STEP2 その答えをリッチメニューに置く

書き出した3つの答えを、リッチメニューのボタンにします。ホームページの該当ページへ飛ぶだけでも構いません。

STEP3 休診のお知らせを配信してみる

次の休診日が決まったら、それを最初の配信にします。「先に教えてもらえて助かった」という反応が、続ける力になります。

費用はいくらかかる?

LINE公式アカウントは、月額0円のコミュニケーションプランから始められます。無料で送れるメッセージは月200通で、プランによって使える機能に差はありません(2026年9月時点。最新の内容はLINEヤフーの公式サイトでご確認ください)。

200通は「受け取る人数×配信回数」の合計です。リッチメニューや応答メッセージは、この通数に数えられません。患者さんが数百人を超える医院では一斉配信で無料の範囲を超えるため、そのときに有料プランを考えます。詳しくはLINE公式アカウントの料金プラン完全ガイドをどうぞ。

次に読みたい記事美容室・サロンのLINE活用術|予約と次回来店につなげる方法

まとめ

  • 受付の負担は「同じ質問」から生まれる。答えをLINEに置いておく
  • リッチメニューに診療時間と受診の案内を置く
  • 臨時休診・診療時間の変更を一斉配信する
  • 診療時間外の問い合わせに自動で答える
  • 個人情報はトークでやりとりしない。配信はお知らせに徹する
  • 月額0円のプランから始められる

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