「前回から、もう3か月たっていた」。美容室やネイル・エステのサロンでは、久しぶりに来たお客様からこんな言葉を聞くことがあるのではないでしょうか。次の来店まで間があくあいだに、少しずつ忘れられていっただけなのです。
LINE公式アカウントは、その間に「思い出してもらうきっかけ」を自然に作ることができる強力なツールです。メールマガジンと違って、お客様がふだんから開いているLINEに届くため、開封率が高いのも強みです。この記事では、ひとりや少人数で営む美容室・サロンを想定して、予約と次回来店につなげる使い方をまとめました。
目次
この記事でわかること
- 美容室・サロンでLINEが効く理由
- 予約と次回来店につながる4つの使い方
- 配信時間と頻度の目安
- 今日からできる3ステップと、かかる費用
サロンでLINEが効くのは、次の来店まで間があくから

カットなら1〜2か月、カラーやネイルなら3週間〜1か月。サロンは、次の来店までに長い間があく業種です。
この間にお店から届くものは、ふつう何もありません。お客様が鏡を見て「伸びたな」と思ったとき、たまたま思い出してもらえるかどうかにかかっています。
店頭で次回の予約をお願いしても、「予定が分からないので、また連絡します」と言われることは多いはずです。その「また」が、そのまま来なくなる。この間をつなぐのが、LINEの役目です。
| 店頭で次回をお願いするだけ | LINEで次の来店までつなぐ | |
|---|---|---|
| 次の来店まで | お客様まかせ | ひと言届けられる |
| 思い出すきっかけ | 鏡を見て「伸びたな」と思ったとき | 「そろそろ」のお知らせが届く |
| 予約 | 電話がつながったとき | トークでいつでも |
💡 公式LINEは、SNSと違って「認知の拡大」は得意ではありません。そのかわり「リピーター獲得」や「ファンを作る」ことには強みを発揮します。
サロンは「この人にお願いしたい」という関係が売上を支える業種なので、この強みがそのまま生きます。
予約と次回来店につながる4つの使い方
サロンで効果を実感しやすいのは、次の4つです。
どれも月額0円のプランから使えます。
使い方1:予約をトークで受ける
施術中は、電話に出られません。お客様の側も「今、忙しいかな」と気をつかいます。トークなら、お客様は思い立ったときに送れて、お店は手が空いたときに返せます。ダブルブッキングを防ぐ工夫や、予約が増えてきたときの選択肢はLINEで予約を受け付ける方法にまとめています。
使い方2:前日のリマインドをひと言送る
「明日15時にお待ちしています」。予約の前日にこの一言を送るだけで、うっかり忘れや直前キャンセルは減ります。個別のトークで送るメッセージは、無料で送れる通数に数えられません(2026年9月時点)。
1日に数分の手作業ですが、費用は0円です。
⚠️ 予約が1日に何件もあると、手で送るのが追いつきません。
チェアが3台以上あるような規模の美容室なら、エルメッセージやLステップといった外部ツールをLINE公式アカウントにつなぐことで、予約の受け付けから前日のリマインドまでを自動にできます。一部は有料の機能で、LINE公式アカウントの利用料とは別にかかります(2026年9月時点)。どの機能がどのプランから使えて月いくらかは、上の予約の記事にまとめています。自分のお店の規模でどこまで必要か迷うときは、気軽にご相談ください。
使い方3:施術後のフォローをステップ配信に任せる
ステップ配信は、友だち追加をきっかけに「3日後」「2週間後」と決めたタイミングで自動的に届くメッセージです。初回来店の日に登録してもらえば、これがそのまま施術後のフォローになります。3日後に「お家でのお手入れのコツ」、3週間後に「そろそろ根元が気になる頃です」と届く。
作り方はステップ配信とは?で解説しています。
⚠️ ステップ配信の起点は「友だち追加」です。2回目以降の来店には反応しないので、そこから先は次の使い方4で受け持ちます。
使い方4:「そろそろ」の時期に合わせて配信する
月に一度、友だち全員に「そろそろお手入れの時期ではないですか?」と届ける配信です。ここで効くのは、割引よりも「ここだけ」の情報です。新メニューの先行案内や、登録した方だけに届く小さな裏話。
「自分だけが先に知れる」特別扱いは、お金をかけずに「このお店とつながっていてよかった」という気持ちを積み重ねてくれます。
配信は「仕事終わりのリラックスタイム」に
配信時間は、お客様がゆっくりスマホを開く時間に合わせます。
オーフレックスがこれまで見てきた範囲では、サロンや美容室は仕事終わりの19〜21時ごろに反応が良いことが多いです。
頻度は、月1〜2回で十分です。次の来店まで間があく業種だからこそ、毎週届くと「多い」と感じられます。
⚠️ 売り込みや割引ばかりが続くと、ブロックが増えます。頻度と時間帯の考え方はLINE配信は週何回がベスト?、ブロックの防ぎ方はLINE公式アカウントがブロックされる理由で詳しく書いています。
登録してもらうのは、施術中とお会計のとき
お客様が鏡の前で過ごす時間に目に入る場所へ、友だち追加のQRコードを置きます。
- 鏡の前・席のカード:施術中に何度も目に入る、いちばん効く場所
- お会計のとき:「ご登録で、次回使えるクーポンをお送りします」と一言添える
「LINE登録、お願いします」だけでは、お客様は動きません。お願いより先に「登録すると何がうれしいか」が聞こえるようにしてください。作り方と置き方はLINEの友だち追加QRコード・URLの作り方にまとめています。
今日からできる3ステップ

全部を一度にやる必要はありません。ひとつずつで大丈夫です。
STEP1 席とお会計に友だち追加の案内を置く
QRコードと「ご登録で次回使えるクーポン」の一言を入れたカードを、鏡の前とレジ横に置きます。まずはこれだけで、登録は少しずつ増えます。
STEP2 あいさつメッセージに次回のクーポンを添える
登録した瞬間に届くあいさつメッセージに、次回使えるクーポンを添えます。「2回目」を作る最初の仕掛けです。文面はLINEのあいさつメッセージの作り方、設計はLINEクーポンの作り方をどうぞ。
STEP3 月に一度、「そろそろ」のご案内を送る
まずは月1回、季節のお手入れの話と、新メニューの先行案内で十分です。
費用はいくらかかる?
LINE公式アカウントは、月額0円のコミュニケーションプランから始められます。無料で送れるメッセージは月200通で、プランによって使える機能に差はありません(2026年9月時点。最新の内容はLINEヤフーの公式サイトでご確認ください)。
200通は「受け取る人数×配信回数」の合計です。個別のトークやあいさつメッセージは数えられませんが、ステップ配信は数えられます。足りなくなってから、有料プランを考えれば十分です。
詳しくはLINE公式アカウントの料金プラン完全ガイドをどうぞ。
次に読みたい記事クリニック・医院のLINE活用術|受付の負担を減らす使い方と始め方
まとめ
- サロンは次の来店まで間があく。LINEはその間に「こちらから届く」仕組み
- 予約はトークで受ける
- 前日のリマインドをひと言送る
- 施術後のフォローはステップ配信に
- 配信は仕事終わりの時間に、月1〜2回。「ここだけ」の情報を届ける
- 月額0円のプランから始められる
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